- 2016年10月17日
- ミクロネシアの結婚式事情
結納の儀について
サイパンの伝統文化としてはお金ではなく石のお金で結納金を払うのが主でしたが、今ではそのような伝統の文化を見ることはほとんどありません。
ほかの国からの移住者も多いですし、観光客も多いですから今では欧米のような形で婚約披露パーティをする人が多くなっています。
結婚式披露宴について
以前と違って欧米のスタイルをまねる人が多くなっています。
サイパンに移住している人の中にはフィリピン人も多く、教会などで結婚式を挙げて、パーティ会場で結婚披露宴を行う人が増えてきています。
しかし、今だに田舎では自宅で簡素に行う村主催の結婚の祭りもあります。
結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?
サイパンでの結婚式の場合は主に家族、親せき、が呼ばれます。この地域では家族の単位が大きく、私たちからほとんど他人と思うような遠い親戚も家族として接していますので、親戚の枠で結婚披露宴に出席する人は多いです。
結婚式にかかる費用について
村の儀式的な結婚の祭りはほとんど金銭的な負担はありませんが、都市部で行われる結婚披露宴では、30万円ほどかかることがあります。
日本からしたら安いと思われるかもしれませんが、この額はサイパン人にとっては高く、欧米スタイルで結婚式を行うことが出来るのはお金持ちだけになります。
ご祝儀について
サイパンでは基本的にご祝儀の習慣がありません。
その理由は以前は石が通貨になっていたように、お金を使用する文化がなかったからです。
しかし今では普通にお金がやり取りされています。
欧米の影響を受けて、お金持ちや高い階級の人はご祝儀をあげるようになっています。
引き出物の内容や数について
伝統的なサイパンの結婚式では引き出物は配られません。
しかし、伝統的なサイパンの料理とお酒が新郎新婦によって用意されますので、そのパーティを皆で楽しむという形になります。
お酒をふるまうというのは大切で、それを目当てに出席する人も多いです。
二次会について
サイパンの都市部の結婚式では、カラオケが人気です。
二次会には、新郎新婦と親しい友人でカラオケに出かけることが多いです。
生のバンドが演奏しているところもあり、そのようなお店で歌い、踊り、新郎新婦を祝福します。
結婚式後の風習について
サイパンでは結婚式後に初めて一緒に住み始めます。
サイパンは非常にきれいな海に囲まれていますので、結婚式の後に新郎新婦は家族と一緒に海に出かけて、思い気ままに過ごします。
新郎新婦だけでなく家族も一緒であるというのがサイパンならではです。
その他、地域独特の儀式やしきたり
ココナッツを使用したサイパン料理が結婚式で用いられます。
ココナッツは料理だけでなく伝統的な踊りを踊るときの衣装にも用いられ、サイパン人には欠かせないものと言えるでしょう。
田舎に行けば伝統的な式でココナッツの葉と殻を利用した伝統的な衣装に身を包んだ踊りを見ることが出来るでしょう。