- 2016年11月12日
- オセアニア・南太平洋・インド洋の結婚式事情
結納の儀について
パプアニューギニアでは結納金が大変大切になってきます。
その額は法外なものもあり、その結納金を収めるために何年も都市部で働かなくてはいけない場合があります。
また農村部では結納金として豚が新婦の家族に贈られることもあります。
結婚式披露宴について
パプアニューギニアでは今でも伝統的な結婚式のスタイルがとられています。
教会で結婚式を行ったり、レストランで披露宴を行ったりするのはまだ比較的少数です。
農村部では、伝統衣装に身を包んだ新郎新婦が部族のしきたりに従って結婚式を行います。
結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?
パプアニューギニアで結婚披露宴に参加する人は新郎新婦お互いの家族や、親戚、そして村の人です。
非常に家族のつながりの強い国民性ですから、結婚式は村の大きなイベントとなります。
村の人数にもよりますが300人ほどの大きな集まりになることがあります。
結婚式にかかる費用について
結婚式は村が主催して行われることが多く、その場合には村の代表者の家で伝統的なパプアニューギニアの食事が作られて、招待客に振舞われます。
その際に新郎新婦からお金が寄付のような形で渡されます。
パプアニューギニアでは結婚式にお金がかかるというよりも結納金にお金がかかると考えて良いでしょう。
招待状や席次表、プチギフトについて
農村部では、特に結婚式の招待状が配られることはなく、村人の中の情報網で伝わっていきます。
だれか招待されていない人がいるということはなく、出席したい全ての人が参加できるようになっているのが特徴です。
まだ欧米の文化が入ってきておらずペーパーアイテムは使われません。
引き出物の内容や数について
結婚式や披露宴に出席する人への引き出物が用意される週刊はパプアニューギニアにはありません。
その代りに招待客に伝統的な料理とお酒が用意されます。
その日はいつもよりも豪華な食事が用意されますのでその食事を招待客は楽しみに出席します。
ご祝儀について
パプアニューギニアではご祝儀の習慣はありません。
その代りに村人全体で結婚式やその後の食事会の準備を手伝います。
まさに村人主催のパーティと言えるでしょう。
ほかの村人が結婚式た時にも同じように行いますので、まさに助け合いの精神が表れています。
二次会について
パプアニューギニアの披露宴は伝統的な式が行われ、その後にお酒が振舞われます。
そして伝統的な踊りをみんなで踊ります。
農村部には大きな娯楽施設が存在しませんので、村人が集まりあって新郎新婦を祝福することになっています。
都市部では欧米の影響を受けて、二次会でパーティーに繰り出す人も多くなってきました。
結婚式後の風習について
結婚式の後に新郎新婦は基本的に新婦側の村に行って新居をもうけます。
しかし部族によっては逆に新婦側の村に新郎が行くこともあるそうです。
その後はその村の住人として村のしきたりに従って生活していくことになっています。
その他、地域独特の儀式やしきたり
非常に新婦側の家族から要求される結納金が普通の収入よりも高いことがあります。
特に新郎新婦が恋愛結婚をした場合には、新婦側の両親の意向ではない結婚ということになり結納金が跳ね上がることが多いようです。
そのため結婚しても都市部で新郎は働かなくてはいけなく、離れ離れの生活を強いられることもあります。