結納の儀について

ロシアには結納の儀という文化がありません。
これは欧米では決して珍しい事ではなくロシア以外にも結納の文化がない国も多いです。

アジア圏のように、結納の文化がある国からすると不思議に思いますが、所変わればですね。

結婚式披露宴について

ロシアの結婚式は市役所で手続きを済ますと、レストランなどの披露宴会場に到着します。
そして新郎新婦はそこで母親の持ってきたパンと塩をもらい、それを分けて二人で食べるのが披露宴のスタートとなっています。

その後は食事、ダンス、余興とプログラムが続いていきます。

結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?

披露宴に出席するのは親戚、近所の人、友人などになります。

日本と違って会社の人や取引先の人などを呼ぶ習慣はないので、厳かというよりは和やかな雰囲気で式は進んでいきます。
披露宴に招待される人数は平均すると100人から150人ほどです。

結婚式にかかる費用について

ロシアの結婚式にかかる費用は出席者100人クラスで65万円くらいになるそうです。

もちろんこの額は出席者の人数、料理の室によっても異なっていきます。
通常はこの額の中に新郎新婦の移動の車両代も含みます。
日本と比べるとリーズナブルかもしれません。

招待状や席次表、プチギフトについて

ロシアの結婚式の招待状は非常に派手なもので、大体結婚式の3ヶ月前に届きます。
日本のように凝った封筒というものは使わず、カード形式になります。

ロシアの披露宴は基本的に自由席ですから、席次表は使われません。
また、プチギフトも特に用意されませんので、日本と比べるとペーパーアイテムなどは簡素化されているのでしょう。

引き出物の内容や数について

前述のとおりにロシアでは引き出物の習慣がありません。

その代わり、とびっきり豪華な食事で結婚披露宴に参加したゲストを招待します。
披露宴で引き出物の習慣がある国が多いと思っていましたが、ロシアのようにない国もあると知ると、非常に興味深いですね。

ご祝儀について

ロシアではご祝儀の額が特に決められていません。
というのも自由な国ですから、自分の思う額を懐具合で決定していくのです。

また封筒に自分の名前を書いたりもしませんので、新郎新婦は誰からいくらもらったかを把握しません。
つまり披露宴の代金の援助と「おめでとう」という気持ちを各自示すという、非常に自由なスタイルです。

二次会について

ロシアの結婚式の二次会は、日本と同じようにカラオケなどに出かける事があります。
また、ロシア人はダンスが上手ですので、レストランでダンスを深夜まで続ける習慣もあります。

ロシア人はお酒が大好きですから、披露宴の始まりから二次会まで飲み続ける人も多いのが特徴です。

結婚式後の風習について

ロシアの披露宴は非常に長く、夜遅くまで、時には日付をまたぐ事があります。
その間にしている事は長い余興とゲーム、そしてダンスです。

新郎新婦は疲れているかもしれませんが、結婚式の最後まで付き合います。
多くのロシア人が結婚後両親と同居するのを選ぶ事が多いです。

その他、地域独特の儀式やしきたり

結婚披露宴の最後に行なわれる「くつ盗み」というロシア独特の習慣があります。
その内容は、新婦の友人が新婦のくつを盗み、そのくつを取り返すべく新郎が追いかけるというものです。

取り返すためには要求金額があり、その要求金額を満たすために出席者がお金を新郎に渡すというものです。

これによって出席者が新郎新婦にご祝儀を渡す機会になります。