- 2015年04月14日
- 九州地方の結婚式事情
1にも2にもまず焼酎
鹿児島県といえば、サツマイモ、そして近年全国に定着してきた芋焼酎があげられます。
結婚式もやはり、まず芋焼酎。
ビールはありますが、日本酒は用意すらされていない場合も珍しくありません。鹿児島県では、お湯や水で割って飲むのが主流です。ですので度数こそ高くありませんが、焼酎の中でも特にクセがある芋焼酎は慣れない人には厳しいでしょう。他県から鹿児島に来て式を挙げるという方はあらかじめ慣れておいた方がいいかもしれません。
披露宴を式場で行う際は給仕は式場の方がやってくださいますが、今でも田舎の方に行くと家で披露宴を行う場合も多いです。
そんな時、隣近所や親戚の女性の方は給仕に駆り出されます。
そういった手作りの披露宴で出される食べ物は地域によって差がありますが、メニューの中にお吸い物やさつま揚げが含まれることが多いです。
お吸い物の中では、特におそうめんをつかったお吸い物、いわゆる「にゅうめん」を出す地域が多いです。
結婚式の終盤には万歳三唱を行う事が多いです。
参加者みんなが心を一つにお祝いをする瞬間です。
他県にはない習慣ですが、県外の方にも好評です。
私が参加した結婚式でも、県外からいらした花嫁さんが「恥ずかしいけどすごくうれしい」と喜んでいました。
また、鹿児島県は奄美大島や世界遺産の屋久島といった離島地域も存在します。
これらの他の地域から離島地域に縁付く場合は式をどうするか、これは問題です。
まず鹿児島県本土(九州本島地域を県内ではこう呼びます)なり、相手方の都合のいい場所なりで式を行います。
その上で、離島でも結婚式、披露宴を行うか。これは問題です。
私の知っている例ですと、島でも式をなさった方、島では挨拶だけにして式はなさらなかった方、半々です。
もし他の地域からこれらの離島地域に縁付かれる方は、お相手やそのご家族と話し合ってどうするか決めるのが良いでしょう。
親戚や縁者が1つの島だけではなく隣接する島にも多くいると、その島にも渡って披露宴を行う場合もあります。
また、離島での結婚式は島ごとに独特な風習があります。
その多くはすたれてきていますが、島での結婚式や披露宴をするなら、これらのしきたりについてもどうするか考えておくべきでしょう。
これはご家族だけで決めるのではなく島の有力者の方にそれとなく聞いてアドバイスを仰ぐのが賢明です。
鹿児島県は、県民性の本などでは「男尊女卑」とよく言われます。
結婚式でも男性を立てているケースが目立ちます。
ですが、実際の夫婦生活派といえば、奥さんの方が強い夫婦も多いです。
また、女性の夫婦生活における満足度調査では全国でも極めて高い満足度を示しています。
一見旦那さんが威張っているように見えて、実は奥さんがしっかり自分を持っていて、旦那さんも奥さんを大事にしているのでしょうね。
焼酎で万歳して幸せな結婚生活を。