- 2015年04月17日
- 関東地方の結婚式事情
結納の儀について
埼玉県の結納はいわゆる関東式のスタイルがスタンダードで、東京都とほぼ同じような内容です。
品目は目録、長熨斗、金包(帯料)、友白髪、寿留女、末広、子生婦、寿留女、勝男節(鰹節)、樽料等を3・5・7といった奇数でそろえるのがしきたりです。
結納金の目安は給料の約3ヶ月分で50~100万円が相場です。
埼玉県内でも東京から離れた地域には独特の風習が残る地域もあり、例えば秩父地方にある小鹿野町では結納の義のことをクチガタメと呼び、嫁に出す側のクレ祝儀、嫁に迎える側のモライ祝儀によって成立しています。
結婚式披露宴について
結婚式披露宴はホテルや結婚式場で行わるのが一般的です。結婚式のスタイルに関しては教会で上げるキリスト教式が6割を占めますが、近年は寺社仏閣で結婚式を挙げる神前式や仏前式、宗教色のない人前式なども増えています。また、披露宴会場についても新郎新婦が自ら考えたおもてなしができるゲストハウスやレストランを選ぶカップルが増加しています。
結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?
埼玉県での結婚式で招待するゲストの人数は、60~80人が平均的な人数です。
これは全国平均とほぼ同じかやや少ない水準ですが、近年は地味婚を選ぶカップルが増えておりゲストの少ない小規模な結婚式披露宴も珍しくありません。
北部地域では親戚を大勢招く昔ながらのスタイルの結婚式披露宴も根強く残っていますが、東京に近い南部には成人してから埼玉に住み始めた上京組が多いため、地元から親戚をたくさん招待せず友人・知人を中心とした現代的なスタイルの結婚式披露宴が中心です。
結婚式披露宴にかかる費用について
2010年度の調査によると埼玉県の結婚式費用の平均は267万6213円、全国平均の289万円を下回り47都道府県中第34位となっています。
結婚式費用が低い理由の一つに、埼玉という県の持つ特殊性があると考えられています。
埼玉県は都心に通勤する人のベッドタウンとなっているエリアが多く、地元付き合いが希薄な傾向があります。
新しい世帯が多いため周辺に親せきが住んでいるケースも少なく、必然的にゲストは遠方から出席してもらうことになってしまいます。
そのため必然的にゲストが少なくなり、費用もその分少なくなると考えられています。
ご祝儀について
ご祝儀の金額は全国平均とほぼ同じで、友人として出席する人は3万円が相場です。
ただし、上京して埼玉に住み始めたカップルの結婚式では親戚を遠方から招待することも多く、その場合は交通費や宿泊費を新郎新婦が負担することになります。
お金は祝儀袋にいれ、袱紗で包んで持参するのがマナーです。