- 2015年04月27日
- 九州地方の結婚式事情
結納の儀について
長崎県の結納品には、少し変わった習慣があります。
結納品の中の品の一つに、お茶、しかも番茶を入れる場合が多くあることです。
なぜ、結納品にお茶を入れるのでしょうか。
それには、少し意味があり、「嫁は出ない方がいい」という意味だそうです。言葉遊びの側面もありますが、夫婦仲良く末長くという親族の思いが伝わります。
加えて、長崎県の結納品の中には清酒や真鯛が含まれることがあります。こんな所にも、飾りを豪華にし、盛大に行ない、大いに祝いたいという気持ちが、垣間見られます。
結婚式披露宴について
長崎県自体が海に面する町や島が多いという、土地の特徴もあるためか、海をロケーションにした壮大な結婚式を行なうカップルが非常に多いのが特徴です。
そのため、ガーデンウエディングも人気で、海を背景にした、緑溢れる結婚式は圧巻です。
さらに、この土地ならではの結婚披露宴として選択肢の一つに加えたいのは、ハウステンボスでの結婚式披露宴です。
日本にいながらまさに海外挙式。
しかも大勢の親族と友人に囲まれながら、リゾート気分も満喫しながら、花と緑と風車に囲まれ、馬車に乗って移動する。
想像しただけでも素敵です。
結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?
長崎県の結婚式披露宴は、とにかく盛大に豪勢に行なうのが習慣です。
それで、結婚式披露宴に招待するゲストの人数が、とてつもなく多いのが習慣です。
100名以上の披露宴は当たり前で、多いところでは、200名~300名でも不思議ではありません。皆で共に祝い、大いに祝福する、そんな人々の温かさに満ちた土地なのですね。
結婚式披露宴の費用について
長崎県の結婚式にかかる費用は九州では最も高額で、日本全国の平均よりも、はるかに高額になるのが、長崎県の結婚式です。
もちろん規模や内容にもよりますが、その総額は平均で388万円というデータが出ているものもあります。
しかもそれだけではありません。その結婚式みかかる費用の大半を男性側が払うのも習慣になっているのです。
もともと長崎県は土地柄、亭主関白のイメージが強い県の一つですが、こんな部分にもその様子が表れているのですね。
その他、地域独特の儀式やしきたり
長崎県では、地域独自の儀式が存在し、その一つが、「釜蓋かぶせ」という習慣です。
これは花嫁が花婿の家に入る際、近所の長老当たる人が口上を述べ、花嫁はその口上を聞いて、花婿の家に入らなければならないというものです。
その際、その長老は左手に釜の蓋、右手に杓子を持ってその口上を述べ、嫁の心得と両家の繁栄を述べるので、この名称になっているようです。
全国には、様々な習慣があるものです。