- 2015年04月30日
- 四国地方の結婚式事情
結納の儀について
愛媛県の結納は、日本の他県と同じ場合が多く、目立ったしきたりなどはありませんが「足袋と履き物」を贈ります。全国的に結納を行う家庭が減ってきているように、愛媛でも減少の傾向です。
結納の儀を行う場合は、ホテルや料亭などを利用する場合が多く。
支払いに関しても、家々によってバラバラです。結納時の土産は用意しません。費用は50万円から100万円が主流です。
結婚式披露宴について
四国の結婚式の場合、神前式で行うことが多く、愛媛もそのひとつです。最近はチャペルでも行われますが、神前で式を挙げたのち、披露宴に流れる場合が多いです。
新郎側に「おもてなし」の意識が働いているのも特徴です。披露宴では新婦側の親族を含めて、新郎側がもてなす傾向にあります。
結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?
披露宴に招待するゲストはごく一般的な人数です。100~120名ほどの結婚式が平均です。
80名ほどの会場をおさえて、60名ほど呼び、ゆったりと会場を使う場合もあるそうです。四国の他の県に比べると、愛媛は規模は大きくなる傾向にあります。
パーティー形式で身内のみで行うケースも増えています。
結婚式披露宴にかかる費用について
愛媛県の一般的な結婚式の料金ですが、予算は200万円ほど必要になります。そこにオプションなどをつけていくと、270万円~300万円ほどかかるケースが多いようです。
しかし、最近は身内で開催する場合も多く、100万円以下で開く場合もあります。
ご祝儀について
愛媛県独特のしきたりなどはありません。新郎新婦との関係にもよりますが、3万円以上が主流です。
若い新郎新婦の場合は2万円ということもあるようですが、非常識と思われる可能性もあります。親族として式に参加する場合は10万円以上になります。
引き出物の内容や数について
引き出物に特徴のある地域もあります。愛媛のお菓子で「おいり」を添えることが有名です。「おいり」はもち米でつくった丸いアラレで、ピンクや白、水色などカラフルなお菓子です。
結婚後の生活が、角がなく、丸くなるようにという願いが込められています。
二次会について
披露宴会場の近くで2次会を開く場合が多いです。松山市の場合は繁華街にある50名~100名規模の会場で、新郎新婦の友人が中心となって企画するケースが主流です。
結婚式に呼ぶ人数自体が少ない場合は、いきつけのバーなどを貸し切りで行う場合もあります。
結婚後のしきたりについて
結婚式後に特に目立った風習はありません。そのまま、まとまった休みをとって新婚旅行に出かける場合もあれば、次の日休む程度で仕事に復帰するケースも見られます。
地方からのゲストが多い場合は、四国の観光名所を案内するなど、おもてなしすることもあります。
その他、地域独特の儀式やしきたり
他県からのゲストが多い披露宴の場合、料理の〆にうどんが提供されることもあり、喜ばれるといいます。また引き出物に「うどん」を用意するケースもあるそうです。
地元の出席者が多いと、あまり喜ばれませんが、シチュエーションによっては大変人気があります。