- 2015年06月22日
- 結婚式 花嫁の手紙
神奈川県 H.Eさん 38歳 2013年5月挙式
お父さん、お母さん、今日は私の晴れ舞台ということで、私自身も「女優」になりきって、いつもは言えないでいた、本当の私の気持ちを、大切なお父さんとお母さんへ素直につむいでいきたいと思います。
まずはじめに、私をこの世に生み出してくれたことに、心から感謝しています。
お父さんとお母さん、二人がいなければ私はこの世に存在しなかったのだし、今こうして大好きな〇さん(新郎の名)と出会って、結ばれることもありませんでした。
つまりは、私の喜び、私の幸せの種を生み出してくれたのは、お父さんとお母さんなんです。
このことについて、心からありがとう。
それを言うと、お父さんとお母さんの両親ーおじいちゃんやおばあちゃんたち、そして遠いご先祖様たちにも、心からの感謝の気持ちを伝えたいです。
私は、育てるのが楽な子どもではなかったと思います。
たくさんいたずらをし、たくさん怒られました。特にお父さんにはずいぶん怒られましたが、そのおかげで私は生きていく上で大切なことを、身をもって学んだのだと今は思えます。
私を叱るのは、辛かったでしょう。
それでも私のためを思って、厳しく仕込んでくれたお父さんとお母さん。本当にありがとう。
今日これから私がついていく〇さんは、遠方から来た人です。
外見も言葉も、考え方も、お父さんとお母さんと一緒に暮らした世界のものとは、ずいぶん違っています。
それでも私は、この人となら幸せになれる、そういう風に〇さんを信じています。言葉の違いから、お父さんとお母さんは、この結婚にずいぶん心配をしたのではないでしょうか。
それでも、最終的にお父さんとお母さんは、私を信じ、そして私が信じた〇さんを信じてくれました。
このことは私を勇気づけ、必ず幸せになってみせる、お父さんとお母さんに「私は正しかった」そう喜んでもらえるよう、惜しみなく努力をしていくつもりです。
私は今から、〇さんと遠くへ行かねばなりません。
どんなに高い建物にのぼっても、お父さんとお母さん、この故郷を目にすることはできないでしょう。
それでも私は私であり、変わらずにお父さんとお母さんの娘であり続けます。
そして遠く離れていても、私にとってお父さんとお母さんが大切な、とても大切な存在であることは、今までと同じで全く変わりがありません。
ですからお父さん、お母さん、どうかいつまでもいつまでも元気で、そして私の元気な近況を聞き続けて下さい。
遠く離れていても、私はお父さんとお母さんに向かい、声高く話し続けて行きます。
お父さん、お母さん、いつまでも愛しています。
あなた方の娘●(新婦の名)より。