フランスで挙式をした先輩カップルからの体験談を集めました。
実際に現地で結婚式を行ったふたりにしか分からない、貴重な話です。
ぜひ、海外挙式を検討されているふたりは、参考にしてみてくださいね。

挙式をした教会:シャンティイ城
手配した会社:ワタベウェディング

この国、教会を選んだ理由は?

【なぜ海外挙式だったのか】当初は日本での結婚式も計画したのですが、列席者の数の調整や席順、お互いの親戚が遠いところに住んでいるので交通費の算出などをしていたら、頭が痛くなり、誰のための結婚なのかを考えた時、自分たちがより笑顔になれる結婚式をと考え、海外挙式という選択肢を取りました。

【国】今回の海外挙式は、新婚旅行も兼ねていたものでしたので、主人との共通の趣味である絵画鑑賞の聖地ともいえるイタリア・フランスの両国のどちらかで考えておりました。
最終的にフランスを選んだ理由は、そこに旅行パンフレットで初めて見たお城に一目ぼれしたからです。

【教会】そのお城はシャンティイ城です。中世ヨーロッパに建設されたこのお城は、クラシカルな厳かな白の建物と、その前に広がる広大は野原。
この緑と白のコントラストの美しさに目を奪われました。
フランス挙式といえば有名なのが『アメリカンチャーチ』や『アドベンティスト教会』ですが、私たちは二人だけの結婚式(双方の父親が飛行機恐怖症)だったので、あまり大きすぎず、緑の多いこのお城に決めました。

ロケーションはどうでしたか?

【良かった点】フランスの教会は、市街地の一角にあることも多く、人通りが多いところをウェディングドレスを歩くのはちょっと・・・と思っていましたが、こちらは市街地から離れているので、人もそんなに多くなく、ノビノビ城内を歩くことができました。

【悪かった点】パリ市街地から車で1時間強もかかるこのお城。市街地でこんなに緑の多い場所もないので、仕方のないことですが、新婦の私は朝早くからメイクや着替えでぐったり・・。
この1時間も窮屈なウェディングドレスを身につけていなくてはならず、本当に大変な移動でした。

海外で挙式をして良かったと思った点は?

シャンティ城は馬にゆかりのあるお城です。
大厩舎もあり、その馬の引く馬車に乗ることができます。

主人も私も動物がすごく好きだったので、都会のクラシカルな教会よりは、このお城の方が自分たちに合っていてこちらのお城にして正解でした。

プロの写真家の方にウェディング写真を依頼したのですが、緑あふれる広場と白い城壁、そこにいる愛嬌のある白馬の写真でなんとも微笑ましく、今でも最高の一枚です。

海外挙式で一番思い出に残っていることや、感動したことは?

一番の思い出は、のびのびした空間で挙式を挙げれたことです。

ウェディングドレスなのに馬と遊んだり、結婚式なのに大声で笑ったり本当に楽しいひと時でした。

結婚式は、もっと厳かで緊張するイメージだったので、自分たちらしくのびのびできたのは嬉しかったです。

写真の中で馬と遊んでいる時の表情などは、二人とも満面の笑みでした。
厳かな結婚式も必要かもしれませんが、自分たちには笑顔でリラックスする結婚式が合っていたように思えます。それは、この緑あふれるシャンティイ城だからできたのだと思います。

実際に海外挙式をして、想像と異なっていた点は?

結婚式の段取りが全く分からなかったことです。
挙式の時間スケジュールを当日に渡され、バタバタと本番へ。両親も不参加だったのでバージンロードを歩くも、省略の予定でしたが、これは行ってください、と仲介人の方から言われ、開始の直前にバージンロードの歩き方を習うことに。

当日にタイムスケジュール知らされ、少しだけ練習し本番を行うという、日本での挙式では考えもつかないような挙式でした。

ウェディングドレスや小物類はどのように手配した?

ワタベウェディングでのプランということもあったので、主人のタキシードはワタベウェディングで購入し、私のドレスはこだわりがあったので日比谷にある『AIMER』で購入しました。

新婦側の小物、グローブ・ベール・ネックレス・ピアス・靴もすべてこちらで購入しました。
品揃えも多く気に行ったものが買えました。

ブーケは生花にしたかったので、デッサン画と具体的に「白ユリは2本入れてください。ここに弦状の緑のものを入れてください」と注釈を書いたものをワタベウェディングさんを介して現地のコーディネータの方にお願いしました。
実際に、自分の想像していた通りのブーケが当日用意されていて満足でした。
生花のブーケは飛行機に乗せられず、持ち帰ることができませんのでご注意ください。

招待状や席次表・席札などのペーパーアイテム、プチギフトは準備した?手配先は?

 列席者がいないので席順、ウェルカムボード、一切用意せずに行きました。何も準備しなかったので、旅行の出発前に、それぞれの両親に挙式の場所やどういうお城なのか、自分たちに意気込みを手書きで書いたものを送りました。

後から母に聞いたのですが、自分たちは挙式を見れなく、心に空虚感のようなものがあったので、この『意気込みカード』は大変うれしく私たちが旅行に行っている間、何度も読み返し、現在も大事にしまってくれているとのことでした。

ロケーションフォト、ツアーなどおすすめのオプションは?

ロケーションフォトは撮って大正解でした。私たちは、イタリアでロケーションフォトをお願いし、フィレンツェ各地で撮りました。

一番のおススメは『ミケランジェロ広場』の写真です。
フィレンツェの街が一望できるこの広場の写真は、イタリアに旅行した最高の思い出で、年賀状にもこの写真と挙式(フランス)の写真を使用しました。

自分のウェディングドレス姿で、観光名所と写真撮影など一生に一度なので、多少お値段は張りますが、撮ってみる価値はありますよ。

先輩カップルからのアドバイス

海外挙式は、列席者などに気を遣わず、自分たちらしく挙式を行えるのでお勧めです。

値段も新婚旅行と兼ねているので、トータルで見ればお安いですし、ロケーションフォトなどの思い出づくりにお金を使えます。
時間も、半日強で終わるので、残った時間で観光ができ合理的です。

ただし、海外挙式で、一番注意するのは、コミュニケーションが取りづらいとのことです。
本当に自分の言ったことが伝わっているのか確認することが難しく、準備の面でたびたび不安になりました。

挙式当日もヘアメイクを行うのがフランスの方でした。おすすめなのは希望するメークや髪形を日本で美容院で行ってもらい、それを写真にして渡すことです。
この時に、具体的な注釈なども書いてもらえるといいですね(口紅はピンクがかったベージュ系など)。
これを事前に渡すことで、当日は思い通りのヘアメイクができました。挙式当日のヘアメイクが日本人の方でない場合、通訳さんを付けてもらうよう旅行会社の方にお願いした方がいいですね

フランスのシャンティイ城は緑も多く、白馬の馬車にも乗れるので、選んで良かった教会です。
庭園の一画にある緑のバージンロードは、挙式の厳格な雰囲気とは違う表情がありますので、ぜひこちらでお写真を撮られてはいかがでしょうか?

挙式は自分の色とパートナーの色が初めて重なり、二人だけの色を発揮する最初の時です。
自分たちならではの挙式がどうのようにしていけば実現できるのか、パートナーとしっかり話し合って、自分たち色の結婚式を挙げてください。