- 2015年02月26日
- 結婚式 花嫁の手紙
大阪府 T.Aさん 28歳 2015年3月挙式
お父さん、お母さん、私は2人の娘で良かったと今日の日を迎えて本当に強く感じています。
今考えると小さいころは経済的に大変だったと思います。でも笑い声のたえない楽しい家庭でした。
お母さんは夜遅くまで私たちの洋服や学校で使う袋物を一生懸命作ってくれました。
可愛い刺繍やアップリケが付いていて友達がみんな羨ましがるので秘かに誇らしく思っていました。
学校から帰ると手作りのおやつが用意されていました。
いも羊羹、ドーナッツ、ホットケーキ、お好み焼どれもおいしくて毎日楽しみでした。
友達の家で出されるお店で売っているケーキやクッキーも嬉しかったけど、お母さんの手作りおやつの味の方が今でもよく覚えています。
運動会や遠足のお弁当、タコソーセージや卵焼き、ノリで作ったパンダの顔、高価な材料ではないけど心のこもった最高のお弁当でした。
七五三のドレスもピンクのリボンがかわいいお母さんの手作りでした。入学式の洋服も、遠足の時のセーターも自慢のデザインでした。
工夫して何でも作ってくれたお母さん、その頃は嬉しくてデパートで高価な洋服が買えないからなんて考えもつかないことでした。
お父さんは典型的は仕事人間でしたが、進学や友達の事など困ったことがあると忙しいのにいつも親身になって聞いてくれました。
旅行へはあまりいけませんでしたが、近くの公園や川によくおにぎりを持って連れて行ってくれました。
高校生になって部活で遅くなると駅まで迎えに来てくれたお父さん、厳しい忙しい仕事で疲れているのに試験前には勉強を見てくれたお父さん、そんなお父さんに良く似た人と幸せになりますから安心してください。
夏休みに外国に行ったり、ディズニーランドに行く友達を羨ましく思ったこともありました。
でも自分が大人になって感じることは両親の愛情いっぱいに、あたたかい家庭で育てられた幸せに勝るものはないということです。
今は豊かに物が溢れる時代ですが、自分たちの子供も大きくなって幸せに大切に育てられたと思うような家庭にしたいと思います。
私の目標はお父さんとお母さんのような夫婦になることです。
これからはのんびり旅行でも楽しんで下さい。
子供が出来るまでに洋裁、編み物、お料理もっといっぱい教えて下さい。
何でも作ってしまうお母さんの魔法の手欲しいなぁー。
いつまでも元気で私たちのこと見守っていてください。
お父さんが頼りにして信頼しているお母さんのような奥さん、母親になります。
長い間大切に育ててくれてありがとう、幸せになります。