- 2015年04月08日
- 九州地方の結婚式事情
結納の儀について
伝統的な結納では新郎新婦は結納には参加せず、両家の両親と仲人夫妻のみで結納が行われていました。
しかし、最近では結婚する当人同士も参加するのが一般的です。
結納は婿方が立ち合いの親族を嫁方の実家を訪れて行鵜のが伝統的な形式ですが、最近はホテルなどで行うことの方が多くなっています。
嫁方の両親と兄弟には富久土産と呼ばれる手土産を持っていくのがマナーです。
結納品は目録、御熨斗、寿恵広、小袖料、寿留女、子生婦、家内喜多留、家慶鯛、御知家、結美和(指輪)等、9点もしくは11点揃えるのが主流です。
結婚式披露宴について
最近の主流はホテルや結婚式場で行われる結婚式披露宴ですが、伝統的な旅館や料亭で行われることも珍しくありません。
最近は手作りの結婚式が人気で、ゲストハウスを借り切ってのウェディングやレストランウェディングなども増えています。
全国的に見ればかなり大規模な結婚式披露宴を行うのが一般的なので、広い会場が選ばれる傾向にあります。
結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?
九州地方には結婚式は親戚一同を招いて盛大に行うしきたりがあり、大分県もその例にもれず大規模な結婚式披露宴が開催される傾向にあります。
招待するゲストの人数も100人を超えるのが当たり前、遠い親戚まで呼べるだけ呼ぶことも珍しいことではなく、招待客が200人を超えるような大規模な結婚式でもそれほど驚かれることはありません。
結婚式にかかる費用について
大規模な結婚式が珍しくない大分県ですが、結婚式費用に関してはそれほど高くありません。
2010年度の統計では結婚式にかけた平均費用は227万8527円と全国平均よりも約60万円も少ない金額です。
これはそもそも大分県の県民性によるもので、質実剛健で無駄遣いが嫌いという気質がよく表れています。人はたくさん招いても無駄な出費はとことん削るのが大分の結婚式の流儀のようです。
ご祝儀について
ご祝儀の金額に関しては全国平均とほぼ同水準で、友人として出席する場合は3万円が相場です。
ただし、遠方からの出席者に関してはきちんとお車代として交通費を渡すのがマナーです。
交通事情があまり良くない大分県、県内からの出席者でもかなりの時間をかけて披露宴会場までやってくるケースが多いですから、感謝の気持ちをしっかり示しましょう。
その他、地域独特の儀式やしきたり
いつから始まった風習なのかははっきりしませんが、披露宴の最後は出席者全員で万歳三唱をしてお開きになるのが一般的です。
九州の一部では似たような風習が見られる地域もありますが、大分の披露宴では主席者も当たり前のように万歳三唱を行います。