- 2016年11月29日
- 中近東・アフリカの結婚式事情
結納の儀について
モロッコにも結納の習慣があります。
通常新郎家族は新婦の家族のもとを訪れ、結納品を送ります。
その際に結納金も送られます。
その結納品と結納金を確かめ了承が得られるとはじめて新婦が正式に結婚を認められることになります。
結婚式披露宴について
モロッコの結婚披露宴は非常に長いです。
モロッコ国民の大半がイスラム教信者ですのでそのイスラムの習慣に基づいて結婚式が進んでいきます。
今ではそのすべてが行われないことも多いですが、新婦の入浴の儀式から始まり、二日目のヘナの儀式、3日目の披露宴本番と三日がかりで行われます。
結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?
およそ50人から100人の招待客が参加します。
そのほとんどは家族や親戚などで非常に家族的な雰囲気の中で結婚式が執り行われます。
しかし地方では村をあげての結婚式になりますので、村人がほとんど参加するような大きな結婚式になることもあります。
結婚式にかかる費用について
結婚式にかかる費用よりも結納金にかかる費用のほうが高いといわれています。
結婚披露宴の食事は普段の食事よりも少し豪華ですが、何か特別に高級な食事が用意されるというわけではなく、ビュッフェ形式ですので、その点でも披露宴にかかる費用は安く抑えられるでしょう。
招待状や席次表、プチギフトについて
イスラム式で伝統的な結婚式の飾りつけが行われます。
現代的なものが用いられることはなく、個性的なデザインというよりは、どの披露宴会場も伝統に即したもので似たり寄ったりです。
席次表はもうけられなく、自由に着席していくようになっています。
引き出物の内容や数について
引き出物は特に用意されません、モロッコでは結婚する新郎新婦を祝福されることが目的とされていますので、日本のように出席者に車代を用意されることもありません。
この点を考えるとあまり形式ばっていなくて楽だと感じるかもしれません。
ご祝儀について
モロッコの結婚式ではご祝儀の習慣はありません。
ですからお祝いのお金を渡す受付もありませんし、祝儀を渡す時間が設けられることもありません、しかし裕福な人は結婚式の前に新郎新婦に事前にお祝い金を渡すこともあるようです。
二次会について
モロッコの結婚披露宴は夜から翌日の早朝まで続きますので、若い人だけで、他の場所でカラオケをしたりするなどの二次会はありません。
しかし披露宴の終盤はアラブ音楽でのダンスパーティですから、これを二次会と呼ぶことが出来るでしょう。
結婚式後の風習について
大体結婚式は夜の9時ころから始まり翌朝の5時くらいまで続きます。
披露宴会場での結婚式が終了したら、新郎新婦の乗る特別に飾りつけされた車が用意され、その車で新郎新婦は街を2,3周して町の人にお披露目をしたのちに結婚式が終了する習慣になっています。
その他、地域独特の儀式やしきたり
モロッコの人は結婚式の時に伝統衣装を着ます。
女性は化負担を着ている招待客がほとんどです。
イスラム教の教えの通り一切お酒は出されませんので、牛乳やミントティーを飲みまながら結婚式は進んでいきますが、それでも非常に盛り上がるのは陽気なモロッコ国民の気質でしょう。