- 2015年06月30日
- アジアの結婚式事情
結婚式披露宴について
インドは年中気温が高い国ということもあって、まだ暑さが落ち着いている冬の時期に行われることが一般的なようです。
結婚式はこれまた暑さが和らいでくる夕方から始まることが多いのですが、室外で結婚式の催しが行われることも理由の一つのようです。
カースト制度の存在するインドではもちろん階級によって結婚式の規模は違いますが、基本的には日本人から見ると何から何まで”派手”に見えると思います。
式では、出される料理の量と種類も半端ではありませんし、新郎の衣装も豪華で馬に乗ったり短剣を持ったり、催しとしては楽器隊が行進したりと、昔の王様のパレードようなイメージです。
結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?
前述したように結婚式の規模によってその人数は変わってきますが、一般から裕福な家庭の結婚式ではゲストとしては50人、一般参加者としては多いところでは300人ほど集まることもあるようです。
料理の種類・量が豊富であったり、極端に豪華な演出(パーティやパレードのような)がされるのは、これだけ人が集まる風習があるためという理由もあるのかもしれません。
ですがその300人ほどの中には「ただで飯が食える」という理由で来る人もいるようで、あまり由縁のない人の姿も時にはあるといいます。
結婚式にかかる費用について
インドでは、結婚式にかける費用は年収の3倍から4倍と莫大です。
というよりも、それぞれの規模がありますので各家庭によって金額に差はありますが、各家庭で負担できる精一杯の費用で催すことが一般的な常識であるようです。
日本では小規模・低予算で行われることも多くありますが、インドでは質素な結婚式をしてしまうと「あの結婚式は最悪だった」ということを”一生”言われることもあるようなので、お金をかけることは当然の風習としてあるようです。
こうした面からもインド人(特に富裕層)の体裁を気にする感覚が見て取れます。
引き出物の内容や数について
基本的に日本のようにゲスト一人ひとりに用意される引き出物のようなものはインドでは出されないようです。
その代わりに飽き飽きするくらい豊富な料理が無料で食べられたり、豪華なパレードやダンスパーティのような催し物がひらかれるため、ゲストにとっては思い出が最高の引き出物という感覚なのかもしれません。
二次会について
インドでは結婚式・披露宴が終わってもまだまだパーティは続きます。
食事が豊富にあるのでそれを食べる時間や談笑する時間がかなり長くあります。
そして何と言っても、式後には新郎新婦との交流する時間がたっぷりあります。
これは近しい一部の人が関わって行われることが多いようですが、例えば新郎新婦と一緒に簡単なミニゲームをしたり、食事会をしたりなどです。
この時間が式当日の晩だけではなく、次の日も行われたり、長いところでは4日くらい様々な交流が行われるのが一般的なようです。