- 2015年06月30日
- ヨーロッパの結婚式事情
結納の儀について
オーストリアには結納の文化は無いようです。
結婚式披露宴について
オーストラリアでは、式を挙げる当日の午前中に市役所や結婚登録所で入籍手続きをします。
のちに記述する、結婚にかかる費用などの理由から、近年は式を挙げないカップルも増えており、その場合はこの手続きだけで済ませるようです。
そのほかにもカトリックから抜けた人や、どちらかが別の宗教を信仰している場合も同じようです。
指輪交換もこの手続きの際に行います。
入籍手続きが午前中なので、教会での式は午後から始まるのが基本です。
結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?
式や披露宴に招待するゲストの人数は、日本と同様にピンキリで、親族や親しいごく一部の友人などを招待する場合や、職場の方なども招待する場合もあり、さまざまです。
結婚式にかかる費用について
驚くべきことに、オーストリアでは昔から、結婚式にかかる費用などはすべて新婦側が受け持つことになっているのだそうです。
ですので、娘を持つ家庭の親御さんはすごくお金がかかってしまいます。一人だけでも大変ですが、姉妹を持つ家庭での出費はいかほどでしょう…。
結婚は女性のためという考えが強かったことからくるしきたりのようです。
しかし、近年では両親の干渉を受けずに、本人同士で費用を負担し合うカップルが多い様子です。
そのせいか、結婚をせずに家庭を持つカップルが増えています。40代では結婚をせずに同棲や家庭をもつ人たちが約50%にものぼっているというデータがあります。
法的な制約がない分、子供にとっては自分の両親が別居や離別してしまう可能性が高くなり、良くない状況と言えるでしょう。
この現状には国も頭を悩ませているそうです。
ご祝儀について
日本のご祝儀はほぼ現金で統一されていますが、欧米では物品のことも多いようで、オーストリアも例外ではない様子。物品でお渡しする場合は、招待する側のカップルが希望リストを作成し、実際に結婚するカップルたちが希望するものを差し上げるのが通例のようです。
しかし、近年では結婚する前に同居している等の理由で生活に必要な一式が揃っていたりする場合も多く、現金を希望するカップルも増えており、一般的には30~100,200ユーロほどが適当だそうです。
引き出物の内容や数について
基本的には引き出物の文化もオーストリアには無いようです。
二次会について
教会での式が終わったあと、会場の近くやガーデンなどで簡単な立食パーティーをすることが多いです。
その後、ホテル等で行われるパーティーへ移動するのですが、そのパーティーは明け方まで続くのが基本でかなりハードな一日となります。
そのため、式に参列する際のドレスに合わせるヒールと、その後夜通し開催されるパーティーにも耐えられる楽なシューズ、と2足準備しなければなりません。
結婚式後の風習について
式を終えたばかりの新郎新婦は、夫婦となってから初めて家に入るさいには、夫が妻を抱きかかえて入らなければいけません。
家に帰ると近所の方からのお祝いや、家の前や中まで飾り付けられていることも多いようです。
その他、地域独特の儀式やしきたり
日本では、家族や親戚、お付き合いの深い友人などの交通費や宿泊費を招待する側が一部負担することも少なくないですが、欧米の文化では参列者がすべて負担するのが一般的です。遠くから出向く場合は、少し費用がかさんでしまいます。