- 2016年11月17日
- ヨーロッパの結婚式事情
結納の儀について
フィンランドでは日本のように結納の儀というのは存在しません。
しかし婚約した時にお互いの家族に顔を合わせることはします。
その時に結納金を収めたりはせずに、これからよろしくお願いしまうということでご飯を食べるだけのカジュアルなものです。
結婚式披露宴について
フィンランドの結婚式はたいてい教会で行われます。
歴史ある教会が多いですから荘厳な結婚式です。
そのあとに披露宴会場に移動しますが、ホテルよりも自宅や、パーティー会場のようなところが選ばれます。
日本のように専門のスタッフがいて一から十まで世話をしてくれるわけではなく、新郎新婦とその家族で用意します。
結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?
フィンランドの披露宴はとても家族的です。
酔って出席する人も気心の知れた友人や親戚に限られるようです。
会社の同僚であっても、本当に仲良くなければ招待されません。
ですから披露宴の出席者は50人から100人の間になります。
結婚式にかかる費用について
結婚式専門のプランナーに頼む人は少なく、新郎新婦自ら、もしくはその家族で手作りで行いますので、その分準備に時間がかかりますが、費用の面では抑えられます。
料理のビュッフェタイプが多くその面でも費用は安いといえるでしょう。
招待状や席次表、プチギフトについて
さすが北欧の国ですから、ペーパーアイテムや雑貨、飾りつけには非常にこだわりがあります。
最初にテーマカラーとテーマとなるデザインを決めて、それに従って会場の飾りつけ、招待状などのペーパーをアイテムを決めていきます。
引き出物の内容や数について
引き出物は非常にシンプルなものが用意されます。キャンディやチョコレートですが、その包装は新郎新婦が用意します。結婚式前の非常に忙しい時期ですが、この作業が出席者への感謝の気持ちを高めるものとなります。
ご祝儀について
フィンランドではご祝儀で現金を包む習慣はありません。
その代りに新郎新婦が新居で必要とするもの、ほしいものが書かれたリストが配られ、その中から出席者がプレゼントをすることになっています。
しかし高価なものではなく日常に使う比較的安価なものが選ばれます。
二次会について
披露宴の後に二次会でディスコやクラブに行くカップルがいます。親しい友人たちと踊って夜を過ごします。
しかしフィンランドの結婚披露宴は非常に長く午後から夜の12時になることもありますので、二次会がなく終了になることも多いです。
結婚式後の風習について
フィンランドの結婚式はたいてい夏に行われます。北欧の夏は昼間が長く夜が短いのが特徴です。
それで夜まで行われる結婚披露宴が明け方まで続くこともあります。
そうなりますともう日の出の時間です。
そのあとフィンランドの豊かな自然の中を散歩に行くことがあります。
その他、地域独特の儀式やしきたり
キッズルームがあるということです。
披露宴が夜遅くまで続きますので子供たちがあきてしまわないようにそのスペースが用いられています。
または新婦のガータを新郎がとって独身の男性に渡すというガータトスという習慣もあり今でも行われています。