ドイツの結婚式

結納の儀について

ドイツでは必ず結納を行うという決まりは無く、新婦側の家族が結納を希望していなければ特に行わないとされています。
結婚式同様、あまりお金をかけないスタイルが一般的ですが、結納の変わりに結婚前に一緒に食事会を行う事は多いです。

結婚式披露宴について

一般的には教会での式の後は、隣接する披露宴会場かレストランやホテルの食事会場に車で移動します。
そこでドイツ料理を食べてその後はお酒を飲んだりと騒いで翌朝までパーティーする流れです。また披露宴のスピーチは日本ほど長くは無くあっさり済ますのも特徴です。

結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?

ドイツの結婚式は、どのカップルも比較的仲の良い友人と新郎新婦の家族のみを呼んで行うことが多く、平均でどのカップルも20人前後とされています。
日本と大きく異なるのは職場の上司や同僚などはゲストに招待しないのが特徴です。

結婚式にかかる費用について

ドイツには結婚していても、結婚式をしない人が大半だそうですがそれはドイツでは珍しくありません。
また結婚式を挙げるカップルでも式の費用は大体100万から140万円が相場と言われていますが、大抵は教会で済ます方が多いのも特徴です。

ご祝儀について

ご祝儀は新郎新婦との付き合いの深さによりますが、平均的には5千円から2万程とされています。
ほとんどのゲスト達はご祝儀のお金にプラスして、手作りアロマオイルやクッキーなどの小さなプレゼントを贈る方が多いのが一般的です。

引き出物の内容や数について

 ドイツ人の結婚式は家族や友人に結婚したということを伝えることが目的ですから、気持ちほどのお菓子の詰め合わせや小さな花束を来た方にプレゼントすることはありますが、基本的には招待客に引き出物を贈るという習慣はありません。

二次会について

披露宴会場で食事が済むと、新婦の拉致と言うゲームをやりますが、これは新郎側の旧友が花嫁を誘拐して近所の居酒屋に逃げるゲームですが、新郎はその新婦を探すというものでドイツでは非常に盛り上がる有名なゲームです。

花嫁の居る居酒屋に新郎が着くと居酒屋にいるメンバーに一杯おごる決まりです。

結婚式後の風習について

映画などで良く見かける風船飛ばしは、ドイツの結婚式後に行うもので、メッセージカードの付いた風船を飛ばし、カードを受け取った人から返事が届くそうですね。
またドイツでは結婚式後のはじめの朝食は、新郎新婦の親族で取るのが伝統なのだそうです。

その他、地域独特の儀式やしきたり

ドイツのとある地方では、式の前には前夜祭があり、友達、親戚を集めて古いお皿を持ち寄って皆で割り、その後二人で破片を一緒に集めるのです。
これは「夫婦でどんな問題も共に解決して行こう」と言う意味が込められいて、儀式にはドイツの古い諺で『破片は幸運をもたらす』と言う意味もあり、皿を割る音も魔除けになる為とても縁起が良いとされています。