- 2016年11月21日
- カリブ・中南米の結婚式事情
結納の儀について
日本的な家族の顔合わせや、形式を重んじる結納というよりも、本人たちの現実を重視しています。
そのため、結婚する前に女性側の実家で同居するというお試し婚が、結納のようなものになります。お試し婚の期間は、半年から3年に及ぶこともあるそうです。
結婚式披露宴について
南米のペルーではクリスチャンが多く、結婚式も教会で挙げるキリスト教式になります。
それと同時に、区役所に届けるシビルという調印式も行います。キリスト教式の結婚式が終わると、日本で言うところの披露宴に入ります。
日本の披露宴は効率よく形式重視でスピーディに進められますが、ペルーの披露宴は時間通りには始まりません。
30分から1時間遅れでの開始が普通です。ペルーの披露宴の場合、ダンスを踊って盛り上がります。
結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?
夕方から朝5時までひたすらダンスとなることも多いペルーの結婚式では、日本のような形式を重視しません。
そのことから、親戚やいつもお世話になっている同僚や友人などを事前に気軽に声をかけて呼んでいるようです。
ですので、基本的に賑やかなものになりますが、人数は人それぞれになるでしょう。
結婚式にかかる費用について
挙式や披露パーティの総額としては、300万ほどだと言われています。
これはペルーの所得水準を考慮すると高額です。
これは花嫁のウエディングドレス、コーラスや、式の後の教会付属施設でのパーティで出すケーキ、食事やシャンペン、ボーイなどの費用を含んだものです。
招待状や席次表、プチギフトについて
結婚式の招待状や席次表などのペーパーアイテムの風習については、日本と似通っていると言えます。
招待客リストを作り、郵送します。席次表は無いこともあります。
基本的に、プチギフトなどのウェディングアイテムは用意しません。
引き出物の内容や数について
普段からプレゼントを送る風習の多いペルーでは、結婚式においても日本のようなご祝儀ではなく、プレゼントを贈るそうです。
そのため、ペルーの日常品を販売しているお店には、さまざまな結婚式用の詰め合わせセットが揃っています。
二次会について
ペルーの場合、ワルツなどのダンスを踊ります。余興は無く、披露宴からずっとダンスです。
新郎は出席している女性全員と、新婦は出席している男性全員とワルツを踊ることになりますから、新郎新婦は非常に大変だと言えます。
結婚式後の風習について
ペルー共和国はキリスト教のカトリック教徒が多く、宗教的に離婚が悪いことだとされており、結婚している人の割合が、世界最低とまで言われています。
結婚式後の風習として具体的なものよりも、とにかく二人が仲良く暮らすことが習わしとされています。
その他、地域独特の儀式やしきたり
結婚式披露宴での、花嫁と花嫁の父とのダンスが感動的であると言われています。
新郎新婦や親族はもちろんのこと、招待客の全員で夜通しダンスパーティーのように盛り上がることが、この国地域独特のしきたりだと言えるでしょう。