- 2015年04月12日
- 東北地方の結婚式事情
結納の儀について
秋田県の結納はいわゆる関東式と呼ばれるスタイルで、男女が同格扱いで行われます。
結納品の数は長熨斗、御帯料、鰹節など7~9品を揃え全ての品物をを1つの台に乗せて男女が交換するスタイルです。
近年は結納を行わないカップルも増えていますが、結納のことを「タルタテ」「サケタテ」「クチガタメ」などの独自の名で呼び重要視する地域もあります。
秋田は広い家を構えていることが多いため、自宅で結納の義を執り行うことも少なくありません。結納金の目安は給料1~2か月分で、相手方のほかに関わった人達にも祝儀を振舞うこともあります。
結婚式披露宴について
秋田では結婚式披露宴を盛大に行うことが多く、ホテルの宴会場など大きな会場で行われるのが一般的です。
結婚は夫婦二人の問題ではなく家と家との結びつきという考え方が根強いため、新郎新婦それぞれの親戚を大勢招いてのにぎやかな披露宴が行われます。
お酒付きが強い土地柄ということで、披露宴でのアルコール消費量はかなり多めです。
控えめな県民性で知られる秋田ですが一生に一度の大舞台の披露宴では張り切るケースが多く、大きなケーキを用意したり衣装替えを何度も行ったりします。
結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?
秋田では結婚は新郎新婦二人だけのことではなく、今でも家と家との結びつきと考えられることが多いので親戚一同を招いての披露宴が行われます。
新郎新婦がよく知らない遠縁の親戚が招かれることもよくあり、一族総出の盛大な結婚式が行われます。
招待客の平均人数は全国平均が約70人ですが、秋田の場合は100人越えは当たり前、旧家同士の結婚式ともなると親戚の数も膨れ上がるため150人、200人が出席する大きな披露宴になることも珍しくありません。
結婚式披露宴の費用について
多くの招待客を招いて盛大な結婚式・披露宴が行われることが多い秋田県。
当然結婚式費用もそれなりの金額になります。2010年の調査では秋田県の結婚式費用の平均は439万3560円。これは全国2位の金額であり、秋田県民が結婚式にお金をかける事を数字で裏付けています。
結婚式費用の全国平均は289万円なので、秋田県民は平均より150万円多く結婚式にお金をかけていることになります。
ご祝儀について
招待客の多い秋田の結婚式ですが、御祝儀の金額は全国平均とほぼ同じ金額にとどまります。
親戚が多く出席する分御祝儀もたくさんもらえるかもと期待してしまいますが、人数の割には意外とご祝儀総額は伸びません。親戚の祝儀はは5万円が相場とも言われていますが、親戚づきあいの負担を減らすために親戚同士でご祝儀の金額を取り決めているケースも多く平均よりも多い人数を招いていても祝儀の総額は全国平均並みです。
その分自己負担額が増えることになりますが、親戚づきあいの一環として親が費用を援助することも少なくないようです。