- 2015年04月13日
- 東北地方の結婚式事情
結納の儀について
青森県は、津軽藩(西側)と南部藩(東側)が合体してひとつの県となった歴史があります。
その為、結婚式を始めとした様々な風習が津軽地方と南部地方で多くの文化的差異がありました。古くほどその傾向は顕著でしたが、徐々にその差は少なくなっています。
例えば結納の儀は、津軽地方は自宅で行う場合が多く、南部地方ではホテルや会場で行う場合が多いです。
これは、津軽地方には先祖代々その土地に住んでいる方が多く、一方南部地方は八戸市や三沢市など新しく発展した地域が多いことで差が生じているのではないかと考えられています。
結婚式披露宴について
青森県の結婚式披露宴は、多くがホテル・結婚式場で執り行われます。自宅で行うことはほとんどありません。
津軽地域の場合、以前は地域の公民館などを貸し切る形で行われていましたが、少子高齢化や地域発展によって新しい場所で行われることが一般的となりました。
それに合わせて、挙式と披露宴を同日に行うことが増えています。
結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?
結婚式のゲストや招待する人数は、50人~300人程度と差が大きいです。
近年は披露宴は行わずに食事会のみということもありますが、農村地域には先祖代々住んでいるという人が非常に多いので招待する人数に差が出ます。
新郎新婦の一方が青森県外出身の場合は参加者の移動・交通費を考慮して少ない人数で行うことが多くみられます。逆に、青森県内出身同士の披露宴は親戚一同を招待するので人数が非常に多くなるようです。リーズナブルな引き出物や会費制の披露宴で抑えた費用を、ゲストの人数に宛てている印象が強いです。
引き出物の内容や数について
青森県の結婚式の引き出物は、相手を選ばず、かつリーズナブルなものが多い傾向があります。
定番は、夫婦の名前が入った小型のケーキです。ある程度常温で持ち運びができるように、バタークリームやチョコレートクリームの小型のホールケーキが多くみられます。
他にも、フェイスタオルやバスタオル、お菓子の詰め合わせなどのリーズナブで相手を選ばない引き出物が多くあります。
その他、地域独特の儀式やしきたり
青森県の結婚式は、会費制という独特な風習があります。他県ではあまり見られない特徴ですが、この風習は青森県全体でみられます。これは青森県の結婚式の大きな特徴です。
ご祝儀の金額が2~3万円程度で他県と比較するとやや安い印象があります。それとは別に披露宴会費があります。
結婚式会場の受付の際に、ご祝儀とは別に5000円~1万円の会費を支払います。
ご祝儀と披露宴会費を総じて、全国の平均的なご祝儀の金額になります。