新潟県の結婚式

結納の儀について

新潟県内でも地域によってしきたりが異なります。
そのため標準的なスタイルというのはありませんが、新潟県民同士が結納を行う場合はあらかじめ話し合いをしてどのような結納を行うのか決める事になりますが、嫁側に合わせるのが多いようです。

新郎家が新婦家へ赴いて結納の義を行うのが伝統的なスタイルで、結納金は帯料または御結納と呼ばれます。

結納金の金額のめやすは給料の一ヶ月分、30~50万円程度です。「多喜茶」というお茶を結納品に加えたり「喜芽酒」を持参したりなど、地域によって持参する品物も異なります。

結婚式披露宴について

披露宴は新郎新婦二人のものだけではなく、家と家との結びつきということが重視されます。

そのため多くの親類縁者が出席する大規模な披露宴が伝統的な形式となっています。披露宴会場ははホテルや結婚式場を利用するのが一般的ですが、料亭など大きな座敷で結婚式が行われることもあります。

結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?

親類縁者を大勢招くことが多いため、ゲストの数も平均より多いのが新潟県の披露宴の特徴です。

全国平均では披露宴のゲストは約70名ですが、新潟県の披露宴では100名を超えるくらいのゲストが出席するのが一般的です。

親戚や会社関係者、友人知人までいろいろな人が出席するのでゲストの年齢幅が広いのも特徴です。
幅広いゲストに対応できるように料理やもてなしを工夫したりする必要があるので、披露宴の準備は苦労することになります。

結婚式披露宴の費用について

2010年に行われた結婚式費用に関する調査結果によると、新潟県の結婚式費用の平均は327万7344円で全国でも14位に位置する金額です。
全国平均よりも40万円ほど結婚式にお金をかけていることになり、盛大な結婚式を行う県であることがわかります。

出席するゲストの数が多いのも金額が高くなる理由の一つですが、元々真面目でコツコツ貯金する人が多く、一世一代の晴れ舞台に今までためた貯金を使って豪華にしよう、という考えで結婚式にお金がかけられることになるようです。

引き出物の内容や数について

新潟県のご祝儀相場は全国平均とほぼ同じ、友人の披露宴なら3万円が相場です。伝統的なしきたりでは祝儀は袱紗に包んで持参するのがマナーとなっています。
会費制の結婚式は伝統的なものではありませんが、最近は一部の若いカップルの結婚式などで行われています。

伝統的な引き出物として五品目を渡すのが一般的です。五品目の内訳は「引き菓子」「記念品」「赤飯」「籠盛」「松の葉」という内容です。引き菓子は洋菓子でも和菓子でもOK、3000円程度のものが選ばれます。
記念品は結婚式の記念となる品物で、最近はカタログギフトが一般的です。

赤飯は新潟県民の大好物、長岡では醤油おこわになることも。

松の葉は二人の名刺代わりの品物で、タオルや手ぬぐいなど簡素なものに名前が入れられて渡されます。籠盛は果物やハム、缶詰などの盛り合わせ。日持ちのする品が選ばれます。